NCC社のVDCスペシャリストのリーダーであるニルソン氏とオペレーション開発マネージャーのオズベック氏。
実用的なデジタル化とデータセキュリティへの取り組みを加速させる合意であり、これにより北欧の建設業界全体が活性化する可能性があると、
スウェーデンでStreamBIMを担当するサミュエルセン氏は述べています。
StreamBIMスウェーデン代表 クリスチャン・サムエルセン氏(Kristian Samuelsen)
署名された合意の一部として、両社は、スウェーデンとノルウェーから開始する建設およびインフラの両方を含む多くの北欧プロジェクトにおける展開と実施のためのリソースを確保しました。
「これは、お互いから学ぶべきことがある2つのパートナーが緊密に協力し合うことを可能にする、長期的かつ相互拘束力のある契約です。私たちは、スカンジナビアの建設業界全体に利益をもたらすことができる
と信じており、そうなることを期待しています。NCC社のような重要な企業が実際にコミットすることを選択した場合、得られたノウハウや開発された技術は、好むと好まざるとにかかわらず、
すべての人々に浸透していくでしょう」とサムエルセン氏は述べています。
NCC社:北欧地域最大手のゼネコンのひとつ
NCCグループの昨年の売上高は52億米ドル近くに達し、総従業員数は12,200名です。 NCCの建設事業には、学校、病院、スポーツホール、ショッピングセンターなどの商業施設、住宅プロジェクトなどが含まれます。
近年、既存の住宅やオフィスの改修はますます重要な事業分野となっています。今日ある建物の大部分は、スウェーデンが1960年代と70年代に「Folkhemmet(「国民の家」)」を建設していた時代に建てられたものです。
これは、今日では大規模な改修のニーズが伴うことを意味します。NCCは、この市場で大規模かつ有能なリーディングカンパニーとなるという野心的な目標を掲げています。NCCのインフラ面では、StreamBIMも使用する
多くの大規模プロジェクトが進行中です。
サステナビリティ、DX、データセキュリティ、インタラクション、コラボレーションの分野において、NCC社はすでに最高レベルの企業として際立っています。サムエルセン氏によると、NCC社は現在、この洞察力と
専門知識を活用して建設現場をデジタル化し、従業員と下請け業者を新たな、より高い技術レベルに引き上げようとしています。
StreamBIMは、大規模プロジェクトや、さまざまなセキュリティ対策が必要なプロジェクトで十分に実績
2020年、レンドラ社は日本の竹中工務店と、StreamBIMを複数のテストプロジェクトに提供する新たな初期契約を締結し、その後、企業間契約が締結されました。初期契約の範囲は、レンドラ社がこれまでに納入した中で
最大規模のものでしたが、契約の初年度ですでにそれを上回る規模となりました。同等の企業における実装の実績が証明されたことは、NCC社にとって重要な要素でした。
ソフトウェアは拡張性があると言えます。ユーザー数、文化や建築基準法の違い、使用分野、デジタルモデルのサイズなど、いずれの点においてもです。StreamBIMはNCC社の既存のソフトウェアソリューションと統合され、
一貫したワークフローを実現します。この柔軟性により、異なるシステム間でも効果的なコミュニケーションが可能となり、統一されたデジタル環境における業務効率が向上します。StreamBIMは、直感的に操作できる使い
やすさと、モデルおよびデータ中心の作業が可能な点が評価され、採用されました。サムエルセン氏によると、NCC社は各プロジェクトから大量のデータを抽出して事実に基づいて比較し、相乗効果を特定し、異なる事業
や投資分野にまたがる新たなつながりを見つけられるようにしたいと考えています。
すべてのユーザーが楽しめる開発作業
しかし、サムエルセン氏によると、NCC社のニーズと要望を満たすためには、StreamBIMにまだ追加しなければならない機能がいくつか残っていました。これらの要件を満たすため、修正されたロードマップが作成されました。
レンドラ社の開発者は、要望された機能とソリューションを修正し実装し、大手請負業者はStreamBIMソフトウェア、開発者の能力、そしてNCC社のビジョンをサポートするレンドラ社の意欲にますます自信を深めていきました。
これらの改善は、当社のすべての顧客に提供されている、カスタマイズされた機能、革新、適応です。これは、当社だけでなく、業界全体をより高いレベルに引き上げることに興味を持っているNCC社にとっても重要な
原則です。NCC社は非常に大きな企業であり、時間をかけて業界のほとんどの関係者や下請け業者と協力していくことになります。そのため、誰もが未来の方法論に精通し、現在利用可能な効果的なデジタルツールを
使用することが重要です。
長期的な献身
対象となるプロジェクトは多数ありますが、当面はStreamBIMを新規プロジェクトのみに使用することにしています。新規プロジェクトでは、この手法をゼロから導入することができます。サムレスン氏は、これだけでも
短期間で数百のプロジェクトに相当するだろうと考えています。また、セキュリティ要件が異なる多数のプロジェクトも含まれています。サムレスン氏によると、これは通常の場合であり、まず着手する中心となる
ポイントを特定し、その上で、有用性や実証済みの機能に基づいて、自然に拡大していくのだそうです。
ほとんどのプロジェクトは、当社のクラウドソリューションの標準サーバー上で実行されます。実際の展開に関しては、これまで「スーパーユーザー」とVDCマネージャーのトレーニングに重点的に取り組んできました。
NCC社のスーパーユーザーは現在トレーニングを終え、知識を共有し、社内においてその手法とソフトウェアを定着させる準備ができています。 ですから、今はただ本格的に開始するのを楽しみにしているところです、
とサミュエルセン氏は締めくくりました。