オスロのRKVでのオフラインBIM - StreamBIM Day Stockholm 2025

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StreamBIMチーム

#4 - Offline BIM : The new government quarter in Oslo, Norway

In yet another much requested presentation from the 2025 edition of StreamBIM Day Stockholm, in presentation #4 we’ll learn more about how high-security projects are run using offline BIM, in an on-premise installation of StreamBIM.

Nordic Office of Architectureのアソシエイトパートナー兼QAマネージャーであるMorten M. Ræderが、新庁舎プロジェクト(ノルウェー語で'Regjeringskvartalet'、または'RKV')におけるデジタル建築の成功について様々な角度から語ります。

最も高いセキュリティ要件が求められるオフラインのオンプレミスプロジェクトでは、データセキュリティが最も重要です。個々の利害関係者が、セキュリティ制限のために隣の部屋で何が行われているのか分からない場合、データサイロ間のデータフローを促進するための一貫したデータ構造に対する要求が高まります。

北欧建築事務所 モーテン・M・レーダーの肖像

モーテン・M・レダー

北欧建築事務所 アソシエイト・パートナー兼QAマネージャー

厳重なセキュリティが要求されるプロジェクトでは、モーテンは実際に鳥瞰図を維持し、データが必要な場所にスムーズに流れるようにする2人のうちの1人です。

収録日:2025年5月22日 

言語ノルウェー語

字幕日本語 

主なテーマとポイント

 

プロジェクトの概要

  • 背景:このプロジェクトは、2011年7月22日、爆撃によって元の官庁街が壊滅的な被害を受けた悲劇的な出来事から生まれました。

  • 範囲:第1期が完成間近で、予算は219億ノルウェークローネ(21億米ドル)。政治的承認を経て、2030年までの完全完成を予定。

  • アーバンリペア:再建にとどまらず、新しい公園、広場、歩行者スペースでオスロ中心部の活性化を目指すプロジェクト。

デジタル&BIM戦略:

  • スタッツビッグのビジョン:公共デベロッパーであるStatsbyggは、物理的な図面を使わず、BIMを最大限に活用し、デジタルツインを作成するという、完全なデジタルワークフローを義務付けました。

  • オフラインBIM:セキュリティ上の必要性から、BIM作業はすべてセキュリティの高いオフライン環境で行われます。

  • セキュリティ・プロトコル:機密データは厳重に管理されます。必要な情報のみ、知る必要があるベースで共有されます。タブレットはデータ漏洩を防ぐため、毎日消去されます。

組織構造:

  • チーム・ウルビス:建築家とエンジニアの共同事業。各建物にはそれぞれの請負業者と設計チームがおり、厳格な区分けがなされています。

  • BIMコーディネーション:サイロ間の一貫性を確保するための包括的な役割を含む、複数レベルのBIM調整。

  • ソフトウェア開発:社内開発者が、データ処理を自動化し、標準化を実施するためのツールを作成しました。

技術的な実装:

  • モデル成熟度指数(MMI):LODに代わるノルウェーのMMIステージは、プロジェクトのライフサイクル全体を通じて、モデルの詳細と意思決定をガイドします。

  • 統一オブジェクト・プロパティ:オスロ空港の教訓に基づき、すべてのモデル要素には、調整、追跡、品質保証のための標準化されたデータが必要です。

  • オートメーションとスクリプト:スクリプトは、すべてのモデルでデータと Revit ファミリを同期し、一貫性を確保します。設定モデル」は、すべての Revit 設定のテンプレートとして機能します。

  • フラグメンテーションの処理:自律的なサブプロジェクトでは、物体追跡のためのdRofusのようなプラットフォームも含め、外部とのデータ同期が必要です。

成功の要因

  • 分野横断的インクルージョン:消防、音響、セキュリティのスペシャリストが、独自のBIMモデルを持って早期に参加したことは、非常に貴重でした。

  • オーダーメイドツール:カスタムRevitアドインとバックエンドスクリプトは、手作業を減らし、精度を向上させます。

  • ITとのコラボレーション:StatsbyggのIT部門との緊密な連携が、安全で自動化されたワークフローを実現する鍵でした。

重要なポイント

  • 新政府クオーターは、安全で高度にデジタル化された建設プロジェクトの例です。

  • BIMは単なるモデリングツールではなく、中心的なプロセス管理と情報セキュリティ戦略です。

  • 成功の鍵は、標準化、自動化、分野間の調整、明確に定義されたワークフローにあります。

このケーススタディでは、デジタル建設とBIMが、複雑でセキュリティの高い政府プロジェクトでどのようにうまく拡張できるかを紹介しています。

オスロの新庁舎は、最も厳格なセキュリティ要件が求められるプロジェクトで、どのようにデジタル建設を行うかの教科書的な例です。  

StreamBIMが御社の機密性の高いプロジェクトや機密性の高いプロジェクトにどのようなデジタル建設のメリットをもたらすことができるか、ご興味のある方は以下のリンクをご覧いただくか、このページ下部のお問い合わせフォームからご連絡ください!

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